こんにちは、タカリブです。
この記事では、ミュージカル・ゴシック”ポーの一族”の感想をまとめています。
宝塚版(Blu-ray)のポーの一族を何度も見ていることを踏まえ、2021年版で印象に残ったポイントを比較しています。
※多少ネタバレを含むのでご了承ください
ポーの一族とは

ポーの一族は、1972年に「別冊少女コミック」で発表された萩尾望都先生の作品です。
なんと、約50年前の作品…
まさしく「時を超えて愛される」伝説的名作です!
などの宝塚歌劇団を代表する超人気作を手掛ける小池修一郎先生のもと、2018年に宝塚歌劇団花組にて舞台化されました。
宝塚歌劇ファンだけでなく、多くの原作ファンも注目していた本作品。
特に注目されたのは、主人公エドガーのビジュアルです。
製作発表会の映像を見て度肝を抜いた方が多かったのでは!?
明日海りおさん演じる主人公エドガー!
原作さながらのビジュアルと、宝塚でトップオブトップと呼ばれるのも納得の圧倒的な表現力・歌唱力。
エリザベートのときのトート閣下もそうですが、完全に降臨していますね(笑)
宝塚歌劇団では、協賛企業(三井住友VISAカードやかんぽ生命など)がある公演のときに記者会見を含む制作発表を行っています。
しかし、”ポーの一族”は協賛企業がないにも関わらず制作発表会が行われました。
それだけ注目度が高い・宝塚歌劇団としても力を入れている作品だと考えています。
「宝塚歌劇団の新たなファンを増やす」という目的もあったであろう”ポーの一族”。
結果としては、公演は連日満員御礼!
当然ながらチケットは手に入らず、生観劇はできませんでした(涙)
この傑作ミュージカルが、3年の時を経て復活!
エドガーが帰ってきました!
コロナ禍で移動しづらい中、ライブ配信をしていただけるのは本当にありがたいです。
というか、どっちみちライブ配信がなかったら観れてない(チケット入手困難)
ミュージカル版の感想

エドガーと明日海りおさんのギャップ
エドガーのメイクや歌い方は多少なり変わっていたように思います。
特に、宝塚版に比べるとメイクが薄くなっていたような気がしました。
しかし、両バージョンともこの世のものとは思えない美しさ。
個人的には、タカラジェンヌのトップスター(男役)ではなく、役者である明日海りおさんのエドガーも観れて大満足!
両日程とも、終演後の挨拶時は宝塚時代同様にゆるめの明日海りおさん。
さっきまでエドガーを演じていた方とこの方は本当に同一人物なのっ!?と毎回思っています(笑)
千葉雄大さん(アラン)とエドガーが対照的
ミュージカル版があると知った時に最初に思ったことは、「アランって、誰がやるの?」でした。
というのも、宝塚版では柚香光さん(2021年現在花組トップスター)が演じており、ビジュアルが完全にハマっていました。
このこともあり、ミュージカル版でもしも男性がアランを演じるのであれば、絶対に見劣りするだろうなぁと勝手ながら予想。
しかし、嬉しいことに僕の予想ははずれました(笑)
千葉雄大さんのアランをポスターで見たとき、カツラの色、カラコンとも全然違和感がなく、高い再現度だったので驚きました。
実際のミュージカルでは、バンパネラ(人ならざるもの)であるエドガーに対して人間らしさ溢れるアランだったと思います。
喜怒哀楽の感情表現がとても上手く、初ミュージカルとは思えませんでした。
また、2度目のライブ配信を観たときに思ったのは、1度目のときに対して歌唱力が爆上げ!
本題とは関係ないですが、「千葉雄大さん、顔小さ過ぎ!」と何度思ったことか。
男性キャストがいることによる違い
実はミュージカルを見るのは超久しぶりで、最後は修学旅行で観劇した劇団四季「ライオンキング」でした。
それ以降は、舞台と言えば「宝塚歌劇」!
宝塚歌劇以外に舞台を観ることがなかったので、男性キャストがいることが新鮮でした。
以下、思ったことを箇条書きでまとめています
- フルコーラスの迫力がすごい
- ダンサーのジャンプ力高過ぎ、飛び跳ね過ぎ!
- リフトや胴上げが力強い(明日海さんを高く飛ばし過ぎ)
- 男性キャストがいると、リアルさが出る
この中でも特に気になったのが、ダンサーのジャンプ力!
「人間って、こんな高く飛べる?」
「重力無視しすぎ笑」
といったツイートもたくさん見かけるほど(笑)
1度目のライブ配信時は、明日海りおさんがアップのカメラワークがメインで、男性キャストのピョンピョン跳ねている所は見切れていました。
しかし、2度目にはカメラワークが全体を映すように変わっていました(笑)
ライブ配信が複数回あるとカメラワーク(視点)が違うことがあるので、別の楽しみ方ができますね!
その他:気になったポイント
老ハンナとブラヴァツキーのクセが強い!
宝塚版では、老ハンナを花組組長の高翔みず希さんが、ブラヴァツキーを芽吹幸奈さんが演じていました。
老ハンナは優しいお婆さま、ブラヴァツキーはクセ強めの占い師という印象。
ミュージカル版では、宝塚元トップスター涼風真世さんが老ハンナとブラヴァツキーともひとりで演じています。
宝塚版に比べて、老ハンナは冷たい印象、ブラヴァツキーは顔つき・喋り方のクセがマシマシになっていました(笑)
ひとりでこの二役を演じているのが、本当に驚きです!?
星組元トップ娘役が美しい!
宝塚版では、シーラを仙名彩世さんが、メリーベルを華優希さんが演じていました。
今回は、星組元トップ娘役の配役です。夢咲ねねさん演じるシーラ、綺咲愛里さん演じるメリーベル。個人的には、原作により近いイメージでした。
シーラは、ポーの一族に加わる前後で喋り方、歌い方が変わっているので難しい役だなぁと思いました。あと、メリーベルは歌が追加されていましたね♪
ポーツネル男爵がイケメン!
小西遼生さん演じるポーツネル男爵、元トップのタカラジェンヌ3人に囲まれるとは凄まじいプレッシャーなのでは?
なんて思ってましたが、すごくカッコよかったです。
宝塚版では瀬戸かずやさんが二次元的美しさで「漫画のまんまやん!」といった印象でしたが、今回のポーツネル男爵はシーラとの並びがよく、最後に2人が追い込まれた場面の演技も素晴らしかったです。
クリフォードの治療が雑っ!
怪我をしたエドガーに医者のクリフォード先生(中村橋之助さん)が治療をするというシーンがあるのですが、その治療が雑っ!
頭にポンっとテープを貼るだけみないな感じで、個人的にツボでした。
宝塚版とどっちがオススメ?
個人的にはどっちも好き、どっちもオススメです!
「リアリティーさ」ならミュージカル、「華やかさ」なら宝塚といった感じでしょうか?
宝塚版は、フィナーレ時の髪を下ろした明日海りおさんも最高だったので是非見て頂きたいです!
最近、宝塚版もBlu-rayで見直しました。
ミュージカル版ではなかったシーンとして、宝塚版ではクリフォードが脚を高く上げて回し蹴りをするシーンがあります。
それを見て、「鳳月杏さんの脚が長い」ということに改めて気付きました(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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